家づくりの知識
家づくりの知識
家づくりの知識 > 家を建てる > 誰に頼むのか

誰に頼むのか

当然のことながら家作りは一般的に家族だけでするものではありません。
家をもつためには、そのお手伝いをするパートナーが必要となります。
目   次

誰に頼むのか

当然のことながら家作りは一般的に家族だけでするものではありません。
家をもつためには、そのお手伝いをするパートナーが必要となります。
そのパートナーの候補は宅地開発業者・住宅メーカー・工務店・設計事務所になります。
「建築家ってきむずかしそうだな。」
「信頼のおける工務店がわからないなぁ。」
といった理由だけで頼む相手を選んでないでしょうか?
現在はインターネットやメディアの普及により膨大な量の情報を得ることができますが、その中から必要な情報だけを取捨選択するのはとても困難な作業です。
それぞれの特徴を良くつかみ、もっとも相性のあうパートナーを見つけ、自分の希望を満たすことのできる選択をしたいものです。
一般的に頼む手段としては次のような方法があります。

1.宅地開発業者から建売住宅を購入する
2.宅地開発業者から売建住宅(建築条件付き土地)を購入する
3.住宅メーカーのプレハブ住宅を注文する
4.工務店に設計・施工を頼む
5.設計事務所に設計を頼む

以下これらの形態の特徴を説明します。

 

建売住宅

完成した建物と土地がセットで売られるのが建売住宅です。
建物にこだわりがなく、早く安く家を手に入れたい人にお勧めです。
宅地開発業者があらかじめ用意した土地を細かく分割して、建物を建て分譲する住宅です。

時間

物件自体がすでに完成しているので、早く手に入ることができます。

コスト

同じような建物を多数造るため、建材や設計のコストは最小限に抑えられています。
あらかじめ建ててから販売するという性格上、売れ残りが出ると赤字になってしまうので、一戸あたりの価格は比較的安く設定されています。

性能

関係のある工務店に安く建ててもらうことが多く、シックハウス等の原因となる新建材が多用される傾向があります。
悪い業者の場合は、見映えだけを重視し、基礎や構造など目に見えないところで手を抜くので、建物の質や価値に問題を抱えることになります。
土地を売って利益をあげることが優先され、建物はおざなりに済ませることもあるようです。
また、土地自体も畑や工場跡地などの場合も多いので、地盤や災害、環境などに問題がないか注意する必要があります。

デザイン

あまりお金のかかっていない、同じような家が立ち並んでしまうことが一般的です。

建売分譲は京都の石塀小路のようないい街並形成も可能だと思うのですが、残念ながらあまりそのような意識を持って作られているところは少ないようです。
工事にお金がかかって売れにくくなるリスクを避けたいのでしょうが、成城や国立などのように大きな木を配置して街並から上手く作れれば、それぞれの建物自体にそれほどお金を掛けなくてもいい雰囲気は出せるでしょうし、結果的に付加価値も付くと思うのですが・・・イメージができるまでに時間がかかって、不経済なのでしょうか。

建売住宅を買う場合は、本当にその建物で豊かな人生がおくれるのかを考え、業者の言うことを鵜呑みにせず、問題がないか自分でいろいろ調べることをお勧めします。
もちろん、構造や耐久性、デザインに気を遣った良心的な業者もいますので、自分で調べたうえで納得できる物件ならお買得かもしれません。

 

売建住宅(建築条件付き土地)

土地を買う際に、どの建築業者がその土地に家を建てるのか、あらかじめ指定されています。
普通の建物でもいいけれど、建物が造られる過程を確認したいという人にお勧めします。

時間

土地を買ったあとに家を建てるので、建売住宅に比べて時間がかかります。

コスト

建物自体の価格はそれほど安くないかもしれません。

性能

建売住宅よりは建てている間のチェックがしやすいので、問題が生じることは少ないと思われますが、業者の良し悪しに左右されるところが大きいでしょう。

デザイン

多少の間取りや仕様の変更は可能かもしれませんが、細かな点や工法を自由に指定するのは難しいことが多く、比較的建売住宅に近いものと考えていいでしょう。
どのような工務店がどのような工法でどの程度の仕事をするのか、しっかり調べることが大切です。
良心的な業者が施工する場合は、お買得かもしれません。

 

住宅メーカーのプレハブ住宅

住宅展示場でよく目にする、主に工場で造られる住宅です。
建物の細かな点にこだわりがなく、平均的な家や有名なメーカーが造る家に住みたい人にお勧めします。

時間

既製品と決められた工法の組み合せで作られるので、手間はかからず、比較的早く完成します。

コスト

基本的なプランは比較的安価ですが、オプションをいろいろとつけていくとかなり高くなるようです。
部品に規格の寸法がある場合が多いので、建坪率ギリギリに合わせて建てるのは難しく、また、狭小地や変型した土地などには建てられない場合もあります。
同じように、ちょっとした工事内容の変更も、規格から外れてしまうと、特注扱いとなり、急に価格が高くなることも多いようです。
事前にメーカーに見積明細書を出してもらうと、どんな材料でどんな工事をいくらでしているのかなどもチェックしやすく、不明瞭な追加金を請求された時にも対処しやすいと思います。
それと、モデルハウスは客の目をひくための特注品であることが多く、実際にモデルハウス通りの家を建てるとなると、非常に高価になる場合が多いので、事前に価格の確認したほうがいいでしょう。

性能

建材に関しては、メーカーの工場生産品のため、寸法安定性が高く比較的安心と思われます。ただし、実際の施工にあたる下請けの工務店が、問題のある施工を行うこともあるので、その辺りは注意が必要です。

デザイン

不特定多数に販売することを前提に設計されているため、その時々に合った最大公約数的なデザインが採用されます。人それぞれの生活スタイルや土地柄などを考慮して一つ一つ造った建物ではないため、風景が画一的で趣のないものになってしまいがちです。
自分の希望とうまく合うようでしたら、コストはそれなりにかかると思いますが、ハズレの少ない建物だといえるでしょう。

 

工務店の設計・施工

工務店に設計と施工を直接依頼して、家を建ててもらうケースです。
建物は普通でいいけれど、間取りなどはこだわりたい人にお勧めします。

時間

何もないところから話をはじめるので、時間はそれなりにかかることになります。

コスト

悪徳業者から一流の工務店やスーパーゼネコンまで、施工業者により様々です。
人がいいからとか近所だからといって安心せず、自分でいろいろ調べましょう。
また、あまり大きな工務店になると、別の小さな工務店に投げてしてしまい、経費が余計にかかってしまうこともあるので、注意が必要です。その場合は、実際に施工する工務店を狙って頼むとコスト的には安く上がるでしょう。

性能

志の高い良心的な工務店でしたら、その土地ならではの気候風土を考えて建物を造ると思いますので、比較的安心だと思います。
また、地元密着型であるケースが多いので、ご近所付き合い感覚でメンテナンスをお願いしやすいかと思います。
大工さんの感覚だけで昔からのやり方を貫くところは、細かい納まりが適当になってしまったり、耐震性が十分にとれていなかったりする場合もありますので、威勢がいいからといって安心はしないで、きちんと確認することが大切です。

デザイン

工務店は設計をメインにしている会社ではありませんが、適切な工事をする良心的な工務店でしたら、住宅メーカーよりもいろいろ細かい要望に対応してくれるでしょう。
いい工務店と巡り合えて、そこが設計施工した建物が気に入るものであれば、工務店に直接頼むのもいいと思います。

 

設計事務所の注文住宅

設計を主な仕事にしている事務所に設計を依頼し、施工は設計事務所とは別の適した工務店に依頼します。
デザインや間取り、住まい方など、細部にわたって建物にこだわりたい人にお勧めします。
自分の好みや理想に近い設計の商店などを探して、話を聞いてみたり、評判を探ったりして、設計事務所を選ぶ参考にするといいかもしれません。

時間

希望を聞いてから設計をはじめることが多いですし、キッチンや浴室などもオーダーメイドで造ることが多いので、一般的にはハウスメーカーの住宅より時間がかかります。

コスト

設計事務所の場合は設計・監理料が工事費とは別にかかってしまいますが、工事の見積内容を設計者がチェックしてコスト管理をすることで、同じコストでもメーカーや工務店よりもいいものができる可能性は大いにあります。
ただ、設計者によっては設計料が高く、細かな変更でいちいち設計料を請求するところもあり、デザインのための建設コストが大幅にかかってしまう場合があります。

性能

設計者の方針や設計能力、施工を依頼する工務店の能力により大きく異なります。
完成時にいくら見映えが良くても、耐久性や断熱性に乏しく住むのに過酷な建物であったり、光熱費やメンテナンス費用がかかりすぎてしまったり、間取り的に使いづらかったりすることもありますので、設計者の考え方が大きく関係してきます。

デザイン

設計の大きな要素の一つであるデザインを売りにしている設計事務所も多く、デザイン力は一般的に高いといえます。
また、クライアントの生活スタイルや要望、街並や環境に合わせ、設計者の思想によって一つ一つ設計していくので、特徴のある建物になりやすい傾向があります。
事務所によって個性が大きく異なるので、自分と感覚的に合うデザインをする事務所を選ぶことをお勧めします。
センスが非常に悪かったり、話が全然噛み合わなかったり、施主の意見をあまり聞かなかったり、細かい説明もせずにどんどん作業を進めてしまうところもあるので、その建築士や事務所の作品のデザインが納得できる物なのか、耐久性や耐候性があるのか、コストは適性かなどを事前によく調べることが大切です。
もちろん、その設計者や作品に惚れ込んだので、いちいち細かいことは言わないから信頼して任せるというやり方もあるでしょうが、その場合は、あとから不満を言わないことが前提です。
施主・設計者・施工者がそれぞれ意見を出し合って家を作るので、いい事務所と組めばとてもバランスのとれた建物が出来ると思いますが、悪い事務所に頼んでしまうと悲惨な結果になりかねません。
有名だからとか、人の紹介だからなどといって安易に決めず、慎重に設計事務所を選びましょう。
いい設計事務所や工務店と組んで建物を建てることができれば、家づくりも楽しいですし、とてもいい家ができると思います。

 
広告